特別授業「問いの美学」渋川駿伍さん

1/29に特別講師として来てくださったポップコーン起業家で株式会社KakedasCEOの渋川さんの授業「問いの美学」について紹介します! 渋川さんは昨年も一度来てくださったことがあるので、2・3年生にとっては2回目の授業でした!

今回の渋川さんの授業は、今まで来てくださった特別講師の方の中で1番自由な印象を受けました! 特別講師に来てくださる方は、皆さんタイムラインを用意してそれに沿ってスライドなどを使って進めていく授業構成が大半です。 けれど今回の渋川さんの授業は、まず「問い」についての解説があり、その後はzoomのチャットや通話で学生と対話したり、Loohcsの教員陣との議論を行ったりしました。 言いたいこと・伝えたいことを一方的に教える授業ではなく、学生と距離を縮めようとしてくれているのが伝わってきて、それがとても新鮮で嬉しい気持ちになりました。
実際には後半のスライドも用意して来てくださっていたけれど、それを切り捨てて対話の時間を作ってくださったようです。(後半のスライドの内容、どんなだったのか気になる、笑)



「問いの美学」の内容についても、個人的に刺さる部分が多くてとても楽しかったです。

「いい質問とはなにか?」→「美学であり規定しきれない」「その問いは核心に近づいているか」の「核心」とは社会と個人で変わってくるんじゃないか?という議論や、一人称(日記、思考)・二人称(相手の思考を引き出す)・三人称(アウフへーベン)ごとでそれぞれの良さがあるということ。
中でも私は、三人称の「誰も予想していなかった結論にたどり着く」のは、一人ではできない相手がいるからこその面白さだと思いました。 他にも「有益な問い」は失敗が担保されている空間で生まれるものである、また「問いは純粋であればあるほどいい」という話から展開した「問う力は実は先天的なものなのかもしれない。そう仮定すると、どんどん失われていくのか?いや、後天的にトレーニングできる部分もある」など、様々な切り口・いろんな視点から「問い」と向き合うことができた時間でした。

「問いを『奪わない』かつ『与える』教育」っていう話がとても刺さりました。 私はLoohcsに入学してから問いが生まれなくて悩むことが多かったので、今回の授業のテーマとして「問い」を通して、私一人では思いつかなかった見方を知ることができたので面白かったです!

あと個人的に感じたことなんですけど、渋川さんの話し方がものすごく好きなんです。笑
授業中、「渋川さんのこと、人間としてすごく好きだな」って思ってました。(もちろん授業も聞いてます!)
私は人間観察が癖で、表情の変化とかに敏感なタイプの人間なので、色々察してしまったりとか、必要以上に考えてしまうことがあるんですが、渋川さんに対しては100%安全な人間だと思うことができたんです! これって本当にすごいことだと思います。人間って無意識に・自分でも気づかない内に、癖とかで、相手に不快な思いをさせてしまうことってあると思うんです。過去にそれで傷ついたこともあったので、私も意識的に気をつけるよう心がけているのですが(すごく難しいです。)

だから、何気ない時の表情も穏やかで、相手に100%安全な人間と思わせることができる人って本当に強いと思うんです。 チャットで質問が来た時に、どの質問にも「質問をしてくれてありがとう」っていう思いがすごく伝わって来たし、質問に対して出てくる言葉が綺麗で、話し方も丁寧で、すごく大切に質問を扱っているように感じました。公園で遊んでる娘がくれたどんぐりをハンカチに包んで大事にしまう、みたいな感じです。(伝わりますか?)

(2020年の授業風景)



実際に授業中にあったやりとりだと、渋川さんが質問を聞いた感想として「いい質問だなぁ」て応じた後、「どうしていい質問だなって思ったのかというと__」と一つ一つの質問をちゃんと拾い上げて、その質問を広がるところまでできるだけ広げる、みたいなことをしていたんです。 これはちょっと共感してもらえるかわからないんですけど、授業中という限られた時間の中で、自分が発した質問が長い時間取り扱われるのって、嬉しくないですか?笑 

この時質問したのは私じゃなかったんですけど、もし私だったらこんなに話を広げてくれて嬉しいなって思っていたと思います。 「質問する」って、簡単にできる人もいるけれど、ハードルがある人もいると思うんです。もし的外れの質問だったらどうしよう、とか、拾ってくれなかったらどうしよう、とか、あんまり反応なかったら怖いな、みたいな。 だから、渋川さんみたいにちゃんと拾って向き合ってくれる人だと、質問しやすい空間ができて、質問する側もハードルを超えて質問できるようになったり、プラスな働きが連鎖的に起こっていくんだなって思いました。

渋川さん、本当にありがとうございました! コロナがおさまったらキャンプに行きたいです!! また授業でお会いできるの楽しみにしてます!!

Reported by Mirai

特別授業「笑いについての社会学的考察と創作体験」

1月の特別授業は、「笑いについての社会学的考察と創作体験」をテーマにした4日連続授業でした。講師は京大卒のお笑い芸人、九月さんです。

授業は、”伝えたい所をわざと何回も言って笑いを誘いながらも、ちゃんと伝えたいことは私たちの耳に残る”みたいな本当に面白い授業で、とにかくずっと笑っていました。 

本当はマイクオンにしたかったのですが、笑い声で絶対話を遮っちゃうことわかってたからマイクオンにできませんでした。笑 
もし、それで笑い声が聞こえなくて心配されてたら、少なくとも私は画面の裏でずっっと笑っていたので、この記事をみて安心してほしいです。

1日目「笑い」概論

「笑い(人の感情)はルールやシステムがあり、デザインすることができる」

デザインの種類として「緊張と緩和」「ボケとツッコミ」「あるあるないない」「人間らしさ」みたいなものがあるんだよ! ということを、面白い例を交えてと一緒に教えてもらいました。 

緊張と緩和は、緊張してる時に緩いことが起こると笑っちゃう。
ボケとツッコミは、「ボケ」が常識からのズレで「ツッコミ」が常識に戻すもの。
どちらもそのギャップが大きいほど面白いんだよ! と、実際にグループに分かれて「面白いを創る」ということを体験しました。

こういう角度で笑いを考えたことはありませんでしたが、「緊張する場面」と「緩い場面」を組み合わせるだけで簡単に面白くなるのが不思議で楽しかったです! 

2日目 笑いの創作体験①「定番シチュエーションからのずらし」

「いきなり新しいアイディアを考えるんじゃなくて、まず常識の整理から始めてみよう」

常識は何よりも前に前提として存在していて、そこを崩したり異物を加えると面白いを創れる。そのためにはまず「常識を疑う」必要があるから、それを体験しようということで、お題ごとにグループに分かれて「常識・前提となっていること」を出しまくる、ということをしました。 

この「常識を疑う」ということは普段何気なくやっていたけど、ちゃんと「疑う」ということを複数の人でやったことがなかったから、すごく面白かったです! 「確かにそれ前提としてあるわ!」とか「暗黙の領域であるよね」とかものの見方を自分の中で変えていくトレーニングみたいにも感じて、個人的に日常的にやっていこうと思ったくらい楽しかったです! 

私のグループでは「デート前日に前髪を切りすぎた」の状況にある常識を出しまくるというもので、個人的に好きなのは ・前髪は切れるもの ・どれくらい切れているかが把握できている ・前髪の基準がある ・前髪は顔の前方にある ・明日会う相手は少なくとも1人以上である が気に入っています笑 

3日目 笑いの創作体験②「モノと意味」

「ものと意味を切り離して別の意味と結びつけると新しいものができる」

「金メダル」って聞くと、素晴らしいもの・1番・勝利の証、みたいなことを想像するけど、この結びつきが絶対的なわけではないんですよね。

自己最低記録での「悔しい金メダル」だったり、他の選手がドーピングで繰り上がりの「虚しい金メダル」もあるかもしれない。 状況によってものが違う意味を持つことがあるんだよ!ということを学びました。

「もの自体の意味(=クレープ)」_大体なんでも包めばクレープになる 「ものへの意味付け」_やるべきことをやっていなくてもクレープで包めばクレープになる 「ものへの意味付け への意味付け」_罪悪感や不安感を解消したい →年金の未納通知や返してないDVDをクレープの皮で包んで許されようとする「罪とクレープ」という九月さんのネタになる。笑 このギリギリの説得力でギリギリの納得感なのが面白くて、めっちゃ好きです。笑 

九月さんの作品とか見てて爆発的に面白いわけじゃないんだけど「なんか笑っちゃう」のなんでだ?ってずっと思ってたんですけど(めちゃくちゃ褒めてます) このギリギリまかり通ってる所(伝われ)に面白さを感じてたんだな、と自分を知ることにもつながりました。

これも「もの自体の意味」「ものへの意味付け」「ものへの意味付け への意味付け」の3段階にわけでそれぞれのグループに課されたお題に沿って考えていきました。 私のグループは「ふりかけ」で 「もの自体の意味」_光らない、潤いがない、何かにかける、食べるもの、死なない、味がある、種類豊富 「ものへの意味付け」_潤いがないからトライアングルと言える、味があるから伝統工芸品と言える、種類豊富だからジャニーズ 「ものへの意味付け への意味付け」_ふりかけはジャニーズJr.です。

なぜなら、ふりかけは主役を引き立てるからです。ふりかけがご飯の上に乗っている様子は、ジャニーズJr.が主役のかっこよさを引き立てる様子を象徴しています。 こんな感じで私たちのグループでのふりかけはジャニーズJr.ということになりました。笑 

誰も考えていなかった答えにたどり着けて面白かったです!笑 

4日目 笑いの創作体験③「レトリック」

「言葉への理解を深めよう」

タナヌフゲームをしました。順番に平仮名を一文字ずつ並べて意味の通る文を作って、自分の前の人で文が完成したと思ったら「タナヌフ」と言って文章を完成させます。

分岐するポイントでどうつなげていくのかで続きの文章が変わってきて想像してた文と全然違うところにたどり着いたりして面白かったです!

授業の中には、グループワークもあったのですが、一人一人の負担が少なくて参加しやすいし、楽しむ感覚で出来たのでワークの時間が怖くなかったです。 あと、授業の合間に小ネタがたくさんあって、ずっと飽きさせない設計というか、他に意識を移す暇を与えないようになっていて、終始楽しかったです!(もちろん褒めてます)

九月さん、今回は本当に楽しい授業をありがとうございました! 笑いの深さを少し知ることができたし、笑わせることを仕事にしている九月さん含めお笑い芸人さんの見方が変わりました! 機会があればまた授業来てほしいです!!

Reported by Mirai (学生広報部)