Loohcs × 哲学対話

近年、日本でも数多くの実践がなされている哲学対話。哲学というと、少し難しそうなイメージがあります。しかし、哲学は本来的には日常的な出来事への素朴な「驚き」や「疑問」、「悩み」からはじまります。日常的なあたりまえの事柄について改めてじっくり考える営みが哲学です。誰もが生きていれば、日常生活でさまざまな疑問を持つかと思います。「生きるって何だろう」「知るってどういうことだろう」「幸せって何だろう」このような問いを掲げるとき、哲学の種がもう蒔かれているのです。
哲学対話は、共通のテーマを設定し、ひとりひとりが関心のある問いを挙げて、そのテーマについてみんなで掘り下げて考える営みです。難解な哲学書を読むのではなく、対話を通じて哲学を実践していくこの営みは、アメリカの「子どものための哲学」やフランスの「哲学カフェ」がその直接的な起源だと言われています。しかし、哲学の祖ともされるソクラテスその人自身が、アテネの人々と路上で、宴席で対話をすることによって、哲学を実践していたことを考えれば、哲学という営み自体が「本を読むこと」ではなく、「話すこと」に起源があるともいるでしょう。
この哲学対話とLoohcsのコラボプロジェクトは、対話を通じて志や物事の見方を深めていくことをコンセプトに教育を提供しているLoohcsの学びのあり方を、「もっと多くの人に知ってもらいたい。」「より多くの人と対話をしたい。」と考えたLoohcs高等学院の卒業生の提案からはじまりました。Loohcs社としても、哲学対話とその理念を共有するこのプロジェクトをもっと広めていきたいと考え、継続的な取り組みとすることに決めました。
「いろいろなことを疑問に思っているけれども話す場所がない」「少し哲学的な疑問を発言すると周囲から変な目で見られてしまう」「日々忙殺されていて、じっくり考える時間が取れない」。私たちは、話すことで新たな視点を獲得し、物事を深めていくことができます。定期的に開催しておりますので、ぜひ多くの人に哲学対話の輪に加わってほしいと考えています。
第1回目は12月3日(土曜)16時00分から18時00分@Loohcs社(渋谷区桜丘町16−12 桜丘フロントビル3階)で開催予定です。長野県立大学グローバルマネジメント学部准教授で、哲学対話の実践者でもある馬場智一さんをお招きして、Loohcs×哲学対話の初めての試みを行います。
馬場さんのプロフィール
https://www.u-nagano.ac.jp/academics/teacher/gm/baba/
お申し込みはこちら
https://forms.gle/as3BnWsPRUpZjmHj8