消去法ではなく、積極的に最善の進路を選べた

2022-05-25

稲田 天晴さん

2021年度卒
進学先:立命館大学 グローバル教養学部

STORY

入学前の自分

中高一貫のIB校に入学して、英語や歴史以外の科目にはついていけず、大学受験対策にも不安を覚えてきて、高校受験を決意。

ターニングポイント

進路をしっかり考え抜いて選べたこと。かなり悩んだけれど、そのおかげで本当に納得のいく進路をとることができた。

卒業してから思うこと

ルークスは、風土においても授業内容においても、ある意味「大学より大学らしい」。後輩にはそんな環境を存分に楽しんでほしい。

Loohcs高等学院について知りたい方

学校説明会・オープンキャンパス 予約

真の意味の「多様性」を楽しめた3年間

大学受験に不安を感じだし、IB校から出ることを決意

僕は父の仕事の都合で、4歳から10歳の間アメリカで暮らしていました。その間は現地校に所属していたので、結果的に英語はちょっと得意という感じです。帰国後、小中一貫校から帰国生として中学受験して、ギリギリの成績でIB系の中高一貫校へ入りました。僕のクラスは特に、帰国生やインター出身生が集まっていました。英語漬け、勉強漬けの日々でしたが、学年代表という生徒会長のような役割を担ったりしながら、それなりに楽しく過ごしてました。ただ、勉強には全然ついていけていなくて、特に数学はダメでしたね。

IB校の授業はちょっと特殊で、一般的な教科書ではなく、教員のプリント教材をメインで使っていたんです。それで、僕なりに大学受験を視野に入れたときに、このままでは受験対策ができないんじゃないか?と不安に感じ始めて、高校受験を考えました。今ではIB教育の認知度も上がってきていて受験でも使えたりしますが、当時はまだそれほど浸透していなかったので、大学受験するとしたらAOの一本勝負になってしまうな、という危惧がありましたね。

そんな時に、新しく立ち上がったLoohcs高等学院のパンフレットを見る機会があって。勉強面のサポートや受験のサポートが充実しているところが魅力に感じました。それから、IB自体が嫌いだったわけでなくて、授業形式や内容自体は好きだったんですよ。体験授業を通して、LoohcsでならIBと似たような形式でリベラルアーツが学べそうだ、と感じたのも決め手になりました。

少人数制だったからこそ、「圧倒的多様性」にちゃんと触れられた

IB系の中学にいたので、多少なりとも「多様性」を謳ってはいたんですが、入ってみるとルークスの方が圧倒的に多様でしたね(笑)。見た目も性格もいろんな人がいて。どんなに「多様性」と言ってても、それまでは常識の枠組みの中だったというか。髪を染めていい、という一点だけ取り出しても、当時の自分からしてみたらありえないことで。ある意味でカルチャーショックを受けましたね。

見た目だけじゃなくて、授業内でもみんなどんどん発言していて、それ自体も驚きでしたし、内容も「そういう考え方があるんだ!」っていつも新鮮でした。中学校の頃の自分や同級生は、問いに対して似たような視点しか出てこなかったし、それが当たり前だと思っていたので、それまでとは全く質の違う多様性に触れることになったなと思います。

少人数制だからこそ、その多様性にちゃんと触れられたのかなとも思いますね。同級生が仮に100人とかいたら、結局似たもの同士で人間関係が終わってしまうし、「名前も知らない悪目立ちする誰か」が何を考えているのかなんてわからなかったと思います。深く関わりながら、直接意見を言い合ったりする中で、多様性を痛感しましたね。初めはやっぱり衝突も多かったですが、どんどんいろんな意見が言いやすい環境になっていきました。

僕は元々日本史が好きなのですが、一年生の冬に先生から「日本史の授業やらない?」って声をかけていただいて。直接教えてしまうと一般的な学校の形式に戻ってしまうので、どうやったらルークスらしくできるのかに悩んで、1〜2ヶ月やり方を考えてました。みんなには各自予習を軽くしておいてもらって、当日はわからないことを中心に基本知識をストーリー形式でインプットして進めていく形に落ち着きました。

試行錯誤の繰り返しでしたが、授業を作るのは楽しかったですね。教えるのが一番勉強になるって言いますけど、本当だなって思いました。質問を受けたときに、「当たり前だと思っていたけど、確かになんでだろう?」って立ち返る場面が何回もありました。でもちょっと悔しかったので、だんだん、何を聞かれても対応できるように、入念に下調べしてから授業に臨むようになりましたね。

ルークスは定期試験がない代わりに、学期末に研究発表がありますよね。日本史の授業を担当するようになってから、学期末発表でも日本史を題材にすることが多くなりました。そうしたら、同級生の弟がいつも楽しみにしてくれてるって聞いて。すごく嬉しかったですね。

ルークスはある意味、大学より大学らしい

僕には、パイロットになるという夢があって。免許が取れるようなちょっと特殊な大学に行くか、一般の大学に行くか、しばらく迷ったんですが、最終的にはパイロットは今じゃないというか、もっと学んでからでもいいのかなと思って。英語力をもうちょっと上げたい、それから自分自身の人間性も高めていきたいという思いがあったので、いろんな人種、いろんなバックグラウンドを持っている人たちと同じ空間にいられる今の大学の学部に決めました。日本人の学生が少なくて、主にアジア圏、ヨーロッパ圏の人たちと一緒に寮生活を送っています。

受験方式はAOだったんですけど、今思えばルークスって、入念な自己分析をする機会に恵まれてるなって。なんでここに入りたいのかを普段から真剣に考えているので、志望理由書がすごく書きやすかったんですよ。それに、普通の学校の進路選びだと、自分の実力から逆算して受かる範囲の中で大学を絞り込んでいくことになるかなと思うんですが、ルークスだと教職員の皆さんがすごく助けになってくれるので、消去法ではなくて、将来についてしっかり考えた上で、本当に行きたいところにチャレンジできるっていう良さがありました。

今は大学生ですが、中学の頃とちょっと似ていて、みんなに合わせるとか、「正解」があるんだ、みたいな雰囲気があるなと感じていて。ルークスはみんな考えることも言うことも違っていて、正解があるない、答えがあるないとかじゃなく、自分が今思ってることを率直に言える、そういう環境だったなと思います。そういう風土がすごく楽しかったですね。

風土も授業も、今振り返ると「大学より大学してる感」があったなと思います。実は、今大学で受けている講義の内容が、ルークスにいるときに受けていた授業の内容とすごく重複しているんです。例えば、大学の哲学の講義を受けていると「これぐっちゃん(注:教員の谷口)が話してたやつだ!」ってなることがめちゃくちゃあります。ちなみに、大学の講義よりぐっちゃんの授業の方がはるかにわかりやすいです(笑)。

あと、最近ルークスのPodcastが始まったじゃないですか。あれを聞いていると、ちょうど大学の講義や課題の中で困っている内容が解説されていたりして。こんな形で助けられるなんて思ってもいなかったですね。

最近、同級生のミリと雑談している中で、やっぱルークス良かったよね〜って話になりました。先生と学生の距離感、学生間の距離感がちょうど良かったよねって。みんな自由にやってて、そこに文脈なしでいつでもポンって入れる感じが、すごく貴重なものだったんだなと思います。普通だと、居心地のいいメンバーとか固定化されていると思うんですが、ルークスだとそこも流動性があって、いつでも誰でも入れる感じがありましたね。

なので後輩たちには、そういう大学よりも大学らしい、すごく多様で、それでいてなぜか居心地がいい、そんなレアな環境をぜひめいっぱい楽しんでほしいと思います。

他の卒業生の記事を読む

オープンキャンパス

学生・教職員が企画するオープンキャンパスはこちらから

個別入学相談

入学に関するさまざまな疑問・お悩みをご相談ください

イベント/体験授業

特別授業の一般公開イベントは誰でもお気軽に申し込めます

入試案内

4月・9月入試に関する情報はこちらから

学校・学生達の雰囲気を体感してみませんか?

Loohcs高等学院について知りたい方へ

個別相談のご予約はこちら