友人の背中を見て、本当にやりたいことに踏み出せた

2021-08-11

沼野 歩花さん

2020年度卒
進学先:東京藝大を目指して鋭意勉強中

STORY

入学前の自分

入学した高校が環境として正直期待外れで、本当に信頼して話せるような相手も少なかった。あと2年ここにいても得られるものがないと思い、編入を決意。

ターニングポイント

友人との出会い。入学前から知っていた絵描きの子と出会い、彼女がひたむきに絵を描き続ける姿を見て、自分もしっかり芸術を学びたいと踏ん切りがついた。

卒業してから思うこと

今の自分があるのはルークスに入ったからこそ。やりたいことを深掘りして、応援してもらえる環境があった。OGとして気軽に遊びに来れるのも魅力。

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「教養」と言うより、「社会」を学んだ気がした2年間

何かが得られる場所へ行きたいと思った、それがルークスだった

ルークスに入る前は、1年間普通の高校に通っていました。その高校は先端教育が売りだと聞いて入ったんですが、実際は多少iPadを触る程度で。入学式でいきなり大学進学の話ばっかりされたり、先生たちが生徒の進路で先生自身の実績を作ろうとしているのが見え透いている感じがして、そういうのが嫌でした。

それから、元々空手をやっていて、その高校には空手部があるということで嬉々として入ったのですが、人数が少なくて廃部になっちゃって(苦笑)。正直全体的に期待外れでした。友人や先生にも、本当に話せるような相手は数人程度しかいなくて。あと2年いても、ここで得られることないなと思って辞めました。

通信制高校や定時制高校をいろいろと探していたんですが、あんまりいままでと変わらない感じがしてパッとしなくて。ルークスは親がたまたま見つけてきて、体験授業に参加してみたら楽しかったんです。ここなら何か新しいものが得られるかもしれないと思って、編入を決めました。

とはいえ、正直なところ、前向きな感じで決めたと言うよりは、置かれていた環境から逃げたい気持ちが強かったですね。

絵を描く友人の姿に、プラスの意味での悔しさを感じた

ルークスにおいての大きな出来事は、やっぱりサカモト(注:沼野さんの同級生)との出会いですね。サカモトのこと、正確に言えばサカモトの絵のことは、実は入学前から知ってたんですよ。

Twitterで、無地の筆箱に絵が描かれた写真が知り合いから回ってきて。まさかそのときは手書きだとは思ってなくて、そういう絵柄のブランドだと思ってたんです。そしたら入学式で同じ柄の靴を履いてる子がいて、同じブランドのものだと思って「それ知ってるよ」なんてしたり顔で話しかけたら、まさかの描いている本人だったという(笑)。めちゃくちゃびっくりしました。

私も中学のときから絵が好きで描いてはいたんですが、趣味の範疇でした。元々は美術科のある高校を検討していたけれど、実家が遠方だと入学できないとか、条件が厳しくて取り合ってもらえなくて。そこで一度、絵に関わる夢は捨てたんです。

でも、ルークスであるとき、美術系の外部講師が来て、ホワイトボード全面に絵を描くというワークショップがあって。サカモトと一緒に手を動かしてたら、私も描きたいっていうことを思い出したんです。

実はサカモトに対しては、「ずるいな」って感覚があって。サカモトは、自分が好きな部分をちゃんと見つけてそれに向き合ってる感じがして。一方で自分はグラフィックをやりたかったけど諦めたんだ、ということを勝手に突きつけられた感じがしたんです。音楽を聴いて「食らった」って言う人がいるけど、そういう感覚ですかね。マイナスの感情と言うよりは、プラスの意味での悔しさですね。

それから、サカモトと一緒に展示に出展したりしていたころに、たまたま『ブルーピリオド』(注:主人公が美大受験を目指す漫画)を読んで、やっぱりそのときも「ずるい」って思ったんです。一方で、勉強はやればできるかもしれないけど、今からグラフィックをやっても無理だってどこかで諦めていて。でも、「また諦めるのかよ」って思っちゃって。親に頼み込んで美大の予備校に通い出して、そこから本気で東京藝大を受験することを決意しました。

いろいろな経緯やきっかけがあったけれど、やっぱりサカモトと出会っていないければこうはなっていなかったんじゃないかと思います。

卒業して改めて感じた、ルークスの同世代の魅力

今は、美大の予備校に通いながら、縁あって知り合いのブランドのロゴデザインをしたり、服のリメイクをしたり、少しずつ自分の絵でお金をいただいたりしています。

ルークスには、予備校が落ち着いたらもっと遊びに来たいなって思ってます。ルークス生って一人残らず面白いからこんなに会いたいのかも。卒業してから本当に強く感じたんですけど、自分の世界観があってなおかつしっかり対話ができる人って、大人ならけっこういるけど、同世代でここまで話せる相手ばっかりなのって本当に珍しいなって。

みんな、自分の意見を言うことにためらいがない。話振ってもないのに話し始めちゃう人ばっかり(笑)。ルークスの文化の賜物だと思うし、自分もコミュニケーション能力を鍛えられたおかげで、今いただいてる仕事につながった部分もあるように思います。そういう意味で、「教養」って言うより、「社会」を学べた感じがします。

あと、まだ大学のことなんて考えてなかったときに、社会学ちゃんと受けてなかったんですが、授業の資料を今になって読み返すとおもしろくって。もっと真面目に受けておけばよかったって反省してます(笑)。

ルークスには柔軟性があって、なんでもありだし、どんな意見も受け入れてくれる。「やりたい」を深掘りした上で応援してくれる。今の自分がやりたいことに本気で向き合えてるのは、ルークスに入ったからだと思っています。

最後に余談なんですけど、麺部って部活ができたって聞いたんですがなんですかそれ?(笑)入りたいです!OGでも参加できるならウイグルの麺をスペシャリテとして作ります!(注:このインタビューの後、沼野さんは麺部に入部して学校でウイグルの麺料理を作ってくれました)

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