「通信制高校なんてやめとけ」、かなり心苦しいセリフですね(苦笑)。たしかに基本的には通信制高校のホームページや比較サイトにはいいことの方が書かれがちなので、むしろ不安に思うかもしれません。大事な進路選択、悪いところも含めてじっくり考えたいですよね。今回の記事では、通信制高校に通うデメリットや、こんな人は通信制高校には向いていないかも……?などなど、「ぶっちゃけ」ながら解説していきます。通信制高校に通うデメリット?そもそもある学校に通うにあたっての「デメリット」って、難しい話と言えば難しい話なんです。デメリットを挙げようと思えば、どんなに有名だったり実績があるような学校だって、多かれ少なかれあるでしょうし。ある学生にはメリットであることが、ある学生にとってはデメリットであることもあるわけです。なのでここでは、「全日制高校と比べたときに」一部の学生にとってはデメリットになりうることについて、いくつか挙げてみたいと思います。学習面での困難さ自分で勉強を進めなければならない通信制高校の学習スタイルの基本は「自学自習」です。通信制高校の登校日となるスクーリングは、少ないところで年に4日程度で、それ以外の時間は自宅で学習を行うことになります。正直なところ、よっぽど自己管理のできる人でなければ、計画的にこつこつと一人で勉強を進めることは難しいでしょう。また、勉強でつまづいたときに気軽に頼れる教員や友人が日常的にいるわけではないということも、勉強を進める上では困難の要因になるでしょう。・学力レベルの高い授業は望めない通信制高校は元々、働きながら高校卒業単位をとるような方々を対象としていたため、授業の最終的な目標は高校卒業です。そのため、扱う内容は高校の基礎内容で簡単なものとなっています。現在は通信制高校の種類も多様化し、さまざまな学生がいますが、授業内容は基本的には従来のままとなっているのが現実です。進学校レベルのハイレベルな授業を望むのであれば、自分で外部の動画教材などを活用したり、塾を併用する必要がある場合もあります。・大学進学には不利そう、というイメージ通信制高校に通うことで大学進学が不利になるということは本当はないのですが、上でも述べたような要因から、通信制高校だけに通いながら大学進学を目指すのは実際難しいという側面はあります。詳しくは以下の記事で解説しているので、通信制高校からの大学進学を検討している人は目を通してみてください。>「通信制高校からの大学進学」について詳しく知る学校生活面での困難さ・自己管理能力がなければ、自堕落な生活になりうる上でも触れましたが、登校日数が極端に少ないということは、学習のみならず日常的に何か取り組むことを定めなければ、毎日をだらだらと過ごすことになってしまいます。夢のためにやりたいことがある、アルバイトをがんばりたいなど目標があればいいかもしれませんが、そうでない場合は、生活リズムなども乱れがちになることが多いと言えます。・友達を作る機会が少ない学校生活を楽しむにあたって、友達というものは最も大きな要因と言ってもいいでしょう。全日制高校では、すぐには打ち解けられずとも、いろいろな行事などを通して、あるいはなんとなく同じ教室にい続けることによって、徐々に仲良くなっていくということはありますが、通信制高校では同級生と活動する時間が非常に限られてきます。コミュニケーション能力に自信があり、すぐに誰とでも打ち解けられるという人にとっては問題ないかもしれませんが、人と仲良くなるのに時間がかかるタイプの人は、やりづらさを感じるかもしれません。・行事や部活動などが活発な学校は少ない全日制の高校ではよくある体育祭や文化祭、合唱コンクールや修学旅行などの行事は、通信制高校ではそう多くはないのが現実です。広域性の通信制高校であれば、全国に学生がいて集まることが難しかったり、大掛かりな準備をする時間を確保できなかったりするためです。また、部活動が盛んな学校も多くはありません。そもそも人数を集めることが難しかったり、練習場所の確保なども大変という点で、特に運動部はあったとしても種類は限られてくると思われます。「県大会で優勝を目指す!」というくらいのいわゆる“ガチな部活”は、望めないと言っていいでしょう。一方で、その通信制高校ならではのイベントや課外活動の充実した学校もあるので、何か変わった体験がしたい!という人にとってはむしろ好都合かもしれません。制度の面での困難さ・サポート校や塾との併用にはそれだけ費用がかかる通信制高校のデメリットの解消にうってつけなのが「サポート校」への同時在籍です。サポート校はその名の通り通信制高校に通う学生をサポートするための学校で、同時在籍することでイメージとしては「自分に必要な支援や機会をカスタマイズできる」と思ってもらってもいいでしょう。しかし、2つの学校に在籍することにはなるので、それだけ学費はかかります。とは言っても、学費は学校によって異なりますし、学費面で不安がある場合は公的な支援制度や、学校によっては奨学金制度などもあるため、各学校に問い合わせなどをしながら検討することをおすすめします。・転編入の場合は単位を引き継げないことがある2年生以降で転編入を行う場合、全籍校で取得した単位を引き継ぐことができますが、たとえば工業系の高校など専門的なカリキュラムの高校から通信制高校に転編入する場合は、単位を認定できない場合があります。その場合、高校卒業までに3年以上を要してしまう可能性があります。こちらについても、不安な場合は各学校に問い合わせることをおすすめします。通信制高校、こんな人には向いていない……?以上のような通信制高校のデメリットをふまえ、「こんな人は通信制高校への入学はかなりしっかり検討した方がいいかも」というタイプの人をいくつか挙げていきたいと思います。・自己管理ができる気がしない。だらだらと毎日を過ごす姿しかイメージできない・元々進学校にいて、引き続き勉強はがんばりたい。できるならハイレベルな授業を受けたい・高校卒業後は難関大学に進学したい・全日制高校と同じくらいバリバリ部活をがんばりたい・とにかくたくさん友達を作って、「青春」っぽいことを存分に楽しみたい・引っ込み思案で、教員や友人に積極的に関わりにいけそうにない「自分は通信制高校に向いていないかもしれない……」と不安になった方もいるかもしれませんが、まぁそう悲観的になる必要もありません。わたしが先に「しっかり検討した方がいい」という言い方をしたのは、自分のやりたいことや特性をふまえて、それにぴったり合うような学校を見つけられれば、楽しい高校生活を過ごすことは十分可能だからです。記事の初めでも触れましたが、どんな学校にもいろいろな側面があり、それぞれに合う・合わないがあるでしょう。通信制高校を検討している中高生のみなさんも、どこかのタイミングで全日制の「普通の学校」に通っていた時期があるはずで、その中で不満もあれば、特に不満に思っていなかった部分もあるでしょう(すべてが嫌だった人も中にはいるかもしれまんせんが)。大事なのは、いろいろな側面がある中で、自分が学校生活で何を重視していきたいかを自覚した上で学校を選び、入った学校でどのように行動していくかです。デメリットとして挙げたことはあくまで「デメリットになりうること」で、自分のあり方次第で変えられるものも多くあります。その点も踏まえて、進路に不安を抱えている人は、まず自分が何を不安に感じているのかを見つめ直してみてください。それを裏返せば、あなたが学校生活で大事にしていきたいことが見つかるはずです。デメリットを減らす環境を選びたいなら、やっぱりサポート校なぜ「サポート校」なるものが存在するのか?それはもちろん、そこにニーズがあるからです。「自分のあり方次第」で変えられることはたくさんありますが、一方でそれは大変な労力を要するものです。やはり、環境面を整えられるのであればそれが最善ではありますよね。サポート校の同時在籍で、「自分に必要な支援や機会をカスタマイズできる」と先にも述べました。学習支援を手厚く受けたいという人は、進学に特化したコースやカリキュラムを持つサポート校を選べますし、毎日登校して生活リズムを作ったり、友達と日常を過ごしたい人は、週5日開校しているサポート校を選択できます。何か「こうありたい」という思いが少しでもある人は、ぜひ通信制高校と合わせてサポート校も検討してみてください。週5日開校、「がんばりたい」を応援!Loohcs高等学院ルークス高等学院は、通信制高校である代々木高校のサポート校です。ルークスに通うことで、通信制高校だけでは不安に思われるようなことを解消しながら、さらに充実した学びの機会を通して、あなたの「がんばりたい」をとことん応援します!週5日開校はしているものの、自分の調子に合わせて登校日を調整することも可能。朝は10時開始なので、朝が苦手な人でも通いやすい!自分のペースを大事にしながら、学校らしい毎日を楽しめる◎教員と距離が近く、学習はもちろん生活の中での悩みなども気軽に相談できます。あなたが「がんばりたい」と思えることには、教員がとことん付き合います!「リベラルアーツ」でじっくり学問に向き合うので、しっかり学びたい人にも充実のカリキュラム「プロジェクト」で地方に留学したり、他分野の社会人講師の授業を受けられるので、何か特別な活動をやってみたいあなたにも!「総合型選抜入試に強い」Loohcs志塾と運営を共にする学校だから、高校で取り組んだ活動を強みとして難関大学にチャレンジできる!早稲田大学や慶應大学など名門大学への合格実績も◎今抱えている進路への不安を解消したいと思っている方、ルークスに少しでも興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!