たとえば中高一貫校に通っていると、かなり早い段階から大学受験のことは意識させられがちですよね(わたしも昔は中高一貫の中学に通っていたのですが、中3の修学旅行で大学見学をさせられました)。中には高1で一通りの行事は終わってしまって、あとは受験勉強!なんて高校もあるみたいです。そういう雰囲気に馴染めず、通信制高校に転入を考える学生さんは実は少なくはありません。一方で、では自分は大学受験をする気がないかと言えば、そうとも限りません。二度とない高校生活、せっかくながら楽しみながら受験勉強をしたいものですよね。そして、通信制高校で大学受験対策ができるのかという不安もよくわかります。今回は、通信制高校での大学受験の実情について、「ぶっちゃけ」解説をしていきます。通信制高校からの大学受験は不利?まず大前提として、「通信制過程を卒業したこと」自体が大学受験に悪影響を及ぼすということはありません。受験資格として必要なのは高校を卒業見込みであること、あるいは卒業していることであり、どこの高校を卒業しているかという点は問題になりません。一般受験の場合は、見られるのはシンプルに入試における点数のみですし、総合型選抜や推薦入試などでは、高校での成績(評定)が評価基準となることはありますが、その際に教育課程や高校名で判断されることはありません。その点で、「通信制高校に通う」ということそれ自体で大学受験が不利になることはないので、安心してください。通信制高校からの大学進学は、不利でなくとも難しい?文部科学省が行った「学校基本調査」(令和2年度)によると、通信制高校からの大学進学率は15.4%となっています。全日制高校の大学進学率が54.4%であることに比べると、たしかに低い数字です。通信制過程を卒業したこと自体が大学受験に影響しないという前提をふまえると、大学進学率に影響しているのは、通信制高校の環境面の問題であると言えます。環境面の問題として考えられるのは、以下のような点です。カリキュラムが大学受験のために対応していないことが多い通信制高校は、はじめは「仕事をしながら通い、高校卒業資格を得たい人」などを対象として成り立った高校です。現在は通信制高校の数が増え、多様化したため、必ずしもそのような生徒ばかりではないのですが、それでもシステムとしてはそのままの高校も多いのが現実です。つまり、カリキュラムの目標が「高校を卒業すること」であるため、学習する内容としては科目のごく基本的な事項にとどまっています。ゆえに、学校の範囲内で大学受験対策をするとなると難しいことが多いのです(近年は進学コースを有している高校もありますが、数はまだまだ多くはありません)。大学受験のための学習を自分だけで進めるのが難しいそもそも、通信制高校の学習スタイルの基本は自学自習です。そのため、大学受験のための勉強も自分で計画を立てて進めていかなければなりません。ですが、それはもちろん簡単なことではありません。わからないことがあってもすぐに先生に質問するようなことは難しいですし、自分一人でモチベーションを保つことも多くの人にとっては厳しいでしょう。結果的に、通信制高校に通いながら塾も併用するなど、外部に何らかのサポートを求める生徒が多いのが実情です。高校卒業自体にハードルを感じる先にも触れた通り、通信制高校で学習する内容は決して難しいものではありませんが、こつこつ自学自習に励み、期限内にレポートを提出するということは、案外骨の折れることです。特に心身に不調を抱えがちな生徒などは、安定してレポート課題に取り組むこと自体をハードルに感じるでしょう。現に、通信制高校における退学率は全日制高校よりも高い値となっており、卒業そのものを支援するサポートも必要であることが伺えます。そもそも大学や大学生活のイメージが湧かず、大学進学を目指すまでに至らないぶっちゃけたことを申し上げますが、そもそも「大学全入時代」とさえ言われている今の日本で、「大学に行きたい!」と強い意志を持っている高校生は決して多くはないと思います。たいていの場合は、「みんな行くから自分も行くのだろう」程度なのではないでしょうか。かく言うわたしもそうでした。何が言いたいかと言うと、環境の力はかなり大きいということです。通信制高校では、日常的に同級生と関わることはありません(中には週5日登校のコースを持つ高校もありますが)。そうなると、「なんとなく」大学を目指すような環境はなく、「意志を持って」大学進学を目指す必要があります。ですが、よっぽど好きなことでもない限り、「◯◯学部」などと言われてもイメージのつかない高校生が大半でしょう。大学や大学生活のイメージが持てなければ、受験勉強に足るだけのモチベーションは湧きづらいと言えます。大学進学を目指すなら「サポート校」への在籍がおすすめ通信制高校から大学受験を目指すのであれば、「サポート校」への同時在籍をおすすめします。「サポート校」に通うことで、通信制高校のメリットを得ながらも、通信制高校だけではカバーしきれない部分についても、充実したサポートを受けることができます。具体的には以下のような点です。希望する日数の分だけ教員の対面指導が受けられる通信制高校のメリットは登校日が少なく、自分の自由な時間を取りやすいということですが、一方でそれは裏を返せば、教員と対面で話をして学習指導や進路指導を受けられる機会が少ないとも言えます。そのデメリットを解消できるのがサポート校です。サポート校は国が指定する「高校」ではないため、出席日数などの縛りがありません。それゆえに、多くのサポート校では出席日数別でコースが分かれていたり、週5日開校しているとしても出席に対し柔軟なところが多いです。中学までは登校が難しかった学生でも、自分のペースで対面指導を受けられる環境を得られます。対面での指導は、効率的に自分の聞きたいことを聞けるだけでなく、精神的な支えにもなりえます。学習や進路のことのみならず、日頃の悩みなども相談できる教員に巡り会えれば、大学受験までの道のりを前向きに歩んでいくことができるようになるでしょう。学習指導の面でおすすめできるのは、学習塾事業を行う企業が母体となっている「トライ式高等学院」です。学習スタイルは「キャンパス通学型」と「自宅型」で選択でき、また進路希望によって「普通科」と「特進科」のコースも選択することができます。マンツーマン指導で教わることができ、高い大学進学率を誇っています。>「トライ式高等学院」を見てみる一緒に頑張る「仲間」のいる環境が得られる通信制高校では、日常的に同級生や先輩・後輩と顔を合わせることがないため、基本的に受験勉強は「1人で頑張るもの」になります。ですが、1人で頑張りきるということは人間なかなか難しいものです。励ましあったり、同じ目標を持つ友人がいれば、それは大きな支えの一つになるでしょう。サポート校で通学のコースを選択するのであれば、全日制の高校に近いようないわゆる「学校らしい」環境を得られます。「学校らしい」校則などをしがらみに感じる場合は、自由な校風の高校を選択することで、仕組みに縛られることなく、一方で切磋琢磨し合える友人のいる環境を得られます。これもまた、精神的な支えにもなってくれることでしょう。切磋琢磨できる「仲間」という面でおすすめできるのは、「KTCあおぞら高等学院」です。全国にキャンパスを持ち、他のキャンパスの学生と交流したり、さまざまな部門において全国の学生と成果を競い合う大会も有しています。受験対策の面では進学コースが用意されており、難関大学である京都大学への進学実績もあります。>「KTCあおぞら高等学院」を見てみる独自のカリキュラムの下で学習を進められる繰り返しますが、サポート校は国が指定する「高校」ではないため、その高校独自のカリキュラムを用意することができます。そのため、学習の遅れなどにも柔軟に対応できることが多く、基礎学力に不安のある学生に対しても、個別の支援を行うことが可能であると言えます。また、自分の興味関心がすでに定まっている場合は、その部分を特化して伸ばせるカリキュラムを持つ学校を選び、「嫌いな勉強」より「好きな勉強」の方に重きを置くこともできます。通信制高校最大のメリットは、自分の自由にできる時間が多いことですが、その自由な時間をサポート校での時間にあてることによって、自分の不得意分野を潰したり、得意分野をさらに伸ばしていくことが可能になるのです。独自のカリキュラムという面でおすすめできるのは、ネットの高校「N高」(通信制高校)です。プログラミングに特化したコースが用意されており、プログラミングに興味がある学生はまず検討した方がいいでしょう。ICTを活用した学習サポートも充実しており、国公立大学への進学も多くの実績があります。>「N高」を見てみるLoohcs高等学院は大学受験に強い!Loohcs高等学院は、通信制高校である代々木高校のサポート校です。ルークスでは、早稲田大学や慶應大学(通信課程)、中央大学や多摩美術大学など多様な難関大学への進学実績を誇っています。大学受験サポートとして他にない独自の強みとして、総合型選抜入試への強みが挙げられます。総合型選抜とは?総合型選抜(旧AO入試)とは、大学入試においてペーパーテストのみで合否を決めるのではなく、面接や小論文、プレゼンテーションなどを通して、受験生の能力や適性、学習への意欲などを総合的に評価する入試形式のことです。国公立・私立大学ともに、近年多くの大学で導入されています。>総合型選抜について詳しく知るLoohcs高等学院が総合型選抜入試に強い理由◎ 総合型選抜入試対策として塾業界大手の「Loohcs志塾」との連携ルークス高等学院は、Loohcs志塾と同じ運営会社で運営しているため、同じ理念の下でカリキュラムが組まれており、学校と塾の併用により、より深い学びとより受験に特化した対策をとることができます。ルークス高等学院に在籍する学生は、無料ないし非常にお得な価格で塾の授業を受講することができます。◎ 受験資格として必要な評定をLoohcs高等学院で得られる総合型選抜入試は多くの場合、学校評定で4.0以上の成績を収めている必要があります。通信制高校で単位取得のために必要となるレポート課題では、高校での基本的な学習事項を押さえていれば、4.0以上の評定をとることは難しくはありません。ルークス高等学院ではレポート提出のためのサポートも行なっているため、安定して高い評定を得ることができます。◎ 高校で自由に取り組んだ活動をそのまま活動実績として活かせる総合型選抜入試ではしばしば、高校在学中に行った活動の実績が重視されます。ルークス高等学院では、学生の自由な取り組みを支援するプロジェクト学習のカリキュラムが充実しているため、学生が在学中に取り組んだ「好きな活動」を、そのまま大学受験における強みとして活かすことができます。「好き」を究めて、楽しみながら大学受験!一般に、大学受験は「つらく苦しいもの」という印象があるかもしれませんが、ルークス高等学院で総合型選抜で大学受験にチャレンジするのであれば、高校在学中に究めた「好き」を使って、大学受験に取り組むことができます。また、もちろん一般受験の対策も可能です。リベラルアーツカリキュラムで、大学で学ぶような学問にも触れるため大学へのイメージも抱きやすいですし、学問の基本的な考え方を理解することによって、一般受験対策として暗記が必要になった場合でも、スムーズに学習していくことが可能になります。