通信制高校を検討していたり、すでに通信制高校に通っている方々の中には、「サポート校」という言葉を見聞きしたことのある方も少なくはないでしょう。通信制高校を比較するようなサイトの中でも、「通信制高校」と並列して見られる「サポート校」ですが、これらの違いはいったい何なのでしょうか。この記事では、通信制高校とサポート校の特徴と違いについて解説していきます。通信制高校・サポート校はどんな学校?通信制高校高校の教育課程には、全日制・定時制・通信制の3つがあります。通信制高校は、通信による教育を行う過程を採用している高校です。全日制や定時制との最も大きな違いは、登校の頻度です。全日制・定時制の高校では、毎日通学することを前提としていますが、通信制高校は必要に応じて登校するスタイルで、基本的には自宅学習となっています。通信制高校でも、全日制高校と同じ「高校卒業資格」を得ることができます。サポート校サポート校は、主に通信制高校に通う学生の学習支援を行う学校です。通信制高校では、単位習得のためのレポート課題を自宅学習で行うため、学習計画を立てたり、学習を進める中での疑問点の解決などで困ってしまう学生も多いです。また、メンタル面でのサポートを必要とする学生も少なくはありません。そのような学生たちを、自由な風土やカリキュラムの下で支援するのが、サポート校です。登校日数を選択できるなど、自分らしい学校生活を形作れる仕組みとなっています。>通信制高校・サポート校とは?通信制高校とサポート校の違いは?高校卒業資格を得られるか否かが異なる通信制高校とサポート校の最大の違いは、「高校卒業資格を得られるか否か」です。通信制高校を卒業すれば高校卒業資格を取得できますが、サポート校を卒業するだけでは高校卒業資格は得られません。そもそも、高校卒業資格は学校教育法で「高等学校」と認められた学校機関でしか取得ができません。通信制高校は学校教育法で「高等学校」と定められていますが、サポート校は定められていません。つまり簡単に言ってしまえば、「通信制高校は高校、サポート校は高校ではない」のです。サポート校の目的はあくまでも学習支援ですので、塾や予備校のような立場とイメージしてもらってもかまいません。しかし、塾や予備校よりも、多種多様なカリキュラムを持ち、希望すれば朝からの登校もあり、「学校らしい」雰囲気の場所でもあります。多くの通信制高校はサポート校と連携しており、入学するとサポート校への入学を勧められることもあります。運営している機関が異なる通信制高校は全日制の高校と同じように、公立と私立の高校があります。公立の場合は地方自治体、私立の場合は学校法人が運営していることが多いです。一方でサポート校は、通信制高校を運営する私立の学校法人がサポート校も併設している場合や、学習塾や予備校などを運営する法人が特定の通信制高校と提携してサポート校を持つ場合などがあります。そのため、サポート校は母体となる運営機関の特色を強みとし、進学コースや専門職のコースなど、自由度の高いカリキュラムを展開しています。学費が異なる通信制高校では、単位ごとに学費が設定されていることがほとんどです。1単位あたりの学費は通信制高校によって異なるため、入学したい高校がある場合は問い合わせて確認しておくといいでしょう。一般に、私立よりも公立の通信制高校の方が学費は安くなる傾向にあります。ですが、世帯年収によっては国からの支援金を受け取ることができるため、私立であっても実質的な負担額を軽減できる場合もあります。一方、サポート校は私立の通信制高校と同時に入学する仕組みが一般的ですので、その場合サポート校の学費が通信制高校の学費に上乗せされることになります。サポート校において初年度にかかる費用はおおよそ20万円〜100万円程度とされており、サポートの質や量によってかなり幅のある金額となっています。通信制高校に通うなら、サポート校にも通わなければならない?結論から述べると、通信制高校の学生は必ずしもサポート校に通わなければならないというわけではありません。サポート校と提携する通信制高校は多くありますが、サポート校への入学は各家庭での判断に委ねられます。学費の問題もあるため、サポート高校のメリットである部分にどれだけ重きを置きたいかによって判断するとよいでしょう。特に以下の4点のいずれかに当てはまるような人は特にサポート校への入学をおすすめします。レポート課題を一人でがんばりきる自信がない人通信制高校は自学自習を基本としているため、単位取得のためのレポート課題には一人で取り組まなければなりません。日常的に質問できる教員はおらず、また提出時期なども自分でチェックして計画的に進めなければなりません。登校がない分、生活リズムが乱れることもありうるため、その中で3年間レポート課題に取り組むためには、学習や卒業に対する強い意志が必要となり、これはなかなか難しい物です。実際、文部科学省が行った「学校基本調査」(令和2年度)によると、通信制高校の中退率は約20%となっており、これは全日制の高校に比べるとはるかに高い数値となっています。高校はどうしても卒業しておきたい、しかしレポート課題を一人で進めたり、一人でがんばりきる自信がない、そのような人にはサポート校はおすすめです。「学校らしさ」は味わいたい人通信制高校は、学校にもよりますが多くの場合登校日が少なく、その分なかなか「学校らしい」「高校生らしい」生活ではなくなってしまいがちです。全日制高校へは様々な理由から通えない・通いたくはないけれど、一方で「学校らしい」「高校生らしい」雰囲気を味わいたい人には、サポート校はおすすめです。日々の生活で学校の友達と楽しく過ごしたい、行事などのイベントにも多く参加したい、そんな風に思っている方はぜひ検討してみてください。夢を見つけたい人・夢を追いかけたい人サポート校は、先でも述べた通り運営している機関によってかなり特色があります。特にカリキュラムについては、職業的な専門のコースだけではなく、コースとしては一般的なものでも、職業体験や校外活動など幅広い学びを提供している学校も多くあります。すでに好きなこと・やりたいことがあり、それをサポートしてもらえるようなコース・カリキュラムがある場合は、ぜひとも検討してみてください。また、まだ明確に好きなことや夢があるわけではないけれど、高校生活の中で何か見つけたい、いろいろなことに取り組んでみたい、そのような人にもおすすめできます。大学受験をがんばりたい人一般的な通信制高校は、高校卒業資格の取得をゴールに据えているため、レポート課題やテストの内容は高校科目の基礎的な部分のみとなっています。それゆえに、大学受験対策として専門的なティーチングを受けたい場合は、塾や予備校などに通う学生も多いようです。しかし、塾や予備校よりも手厚く、学習面にとどまらず受験についての全面的なサポートを得たいと思うのであれば、サポート校はおすすめです。塾や予備校などの事業を手がける法人が運営機関である場合、そこでのメソッドを生かした対策を、より学生一人ひとりに合った形で提供してもらえます。もしもすでに志望校がある程度決まっている人は、サポート校の進学実績にも注目してみるとよいでしょう。Loohcs高等学院は、充実のカリキュラムと手厚いサポートを提供していますLoohcs高等学院は、通信制高校である代々木高等学校のサポート校です。Loohcs高等学院(以下、ルークス)は、先に挙げた4つのニーズすべてを網羅するような、充実したカリキュラムと手厚いサポートを提供しています。一人でがんばりきる自信がない人には、教員が学習面・生活面・精神面あらゆる面において学生一人ひとりに合った支援を行います。ルークスの文化として、教員は学生と共に学ぶ存在だと考えています。そのため、授業でもそれ以外の時間でも、学生に何かを一方的に強制するようなことはしません。一緒に悩み、一緒に考え、共に歩んでいくのがルークスの教員陣です。また、学生同士でも教え合う文化があるので、他の学生と話し合い、励まし合いながら日々の学習を進めることができます。「学校らしさ」も十分に味わえます。週5日開校しているので、全日制の高校のように毎日通うことも可能です。一方で、学生の心身の状態を最優先に考えているので、学生に登校を強いるようなことはなく、自分のペースで通うこともできます。またその場合でも、カリキュラムの内容として、「休んでしまうと授業についていけなくなる」ような仕組みではないため、学習についての心配も必要ありません。そしてさらに、「夢を見つけたい人」にはおすすめできます。ルークスのリベラルアーツカリキュラムは、高校で扱う全ての科目から、大学で初めて触れるような学問まで幅広く学ぶため、自分の「好き」「おもしろい」を見つけやすい環境となっています。また、プロジェクト学習では社会人による特別授業や校外に出て実際にプロジェクトを行うような取り組みもあるので、いろいろなジャンルの中からきっとあなたの「楽しい」が見つかるはずです。最後に、大学受験を目指す人には最もおすすめしたい学校です。ルークスは、総合選抜型入試(旧AO入試)に非常に強い学校です。総合型選抜入試対策塾として業界大手のLoohcs志塾と運営会社を共にしているため、手厚い受験対策を受けることができます。実際、2020年度には総合型選抜や学校推薦で、早稲田大学や慶應大学など、難関大学での合格実績も出しています。