学期末発表会と高等学院終了式典 | Loohcs

学期末発表会と高等学院終了式典

2020年3月。1年を締めくくる学期末発表会と本校初となる高等学院終了式典「学んだバイクで走り出す会」を行いました。

学期末発表会

ルークス高等学院では、学期末にリフレクションの機会として、学生一人ひとりが自分の学びと成長をプレゼンする学期末発表会を行っています。本来であれば公開イベントとして、一般の方にも広くご参加いただきたいところではありましたが、今回は感染症対策として規模を縮小して開催いたしました。

今回は年度末ということで、この1年間を振り返っての自分の学びと成長を発表しました。
授業について、学校内外で取り組んだプロジェクト、自分の内面の変化など、それぞれの言葉で伝えました。

学生の発表を一部抜粋して紹介します。

「僕はフランス語、世界史、物理、哲学、藝術、経営学を学びました。これらの教科には、一見なんの関連もないように思われるかもしれませんが、例えば哲学で学んだことが物理や世界史に繋がっていることを知りました。多くのことが関連してひとつの世界が創り上げられていることを実感しました。つまり勉強すればするほど、世界が広がることを感じました。」

「ルークスに入学して、自由な時間をどう使うのかがいかに大切かということを学びました。自由な時間が多いからこそ何でもできるし、逆に時間を無駄に使ってしまうこともあります。時間を大切に使って行きたいです。」

「今までの私は、人に求められる姿を演じていました。ですがルークスに入学して、自分の意見を持っているクラスメイトがすごくかっこ良く感じ、私も自分の意見を貫ける人になりたいと思いました。どうすれば自分の理想に近づけるかと考えた時、私の憧れる人たちは、普段の会話の中でも鋭い質問が多いことに気づきました。鋭い質問をするには、知識と経験が必要だと思います。この知識と経験を得るために、来年度は一般教科を本格的に勉強することと、自分のやりたことに費やす時間を持とうと思います。ふつうの高校生では味わえないことを沢山経験することができた1年間でした。」

保護者と教職員が見守る中、堂々と自分の想いを自分のことばで語る学生たちの姿はとても頼もしく、会場は感動に包まれました。
学ぶ楽しさ、学ぶ必要性を感じている学生が多いことが印象的でした。
プロジェクトや活動・研究の部分では、それぞれの学生が積極的に行動し、自分の興味関心があることを深めており、どれも個性が光る発表でした。

高等学院終了式典「学んだバイクで走り出す会」

ルークス高等学院には、厳密な意味での「卒業」は存在しません。ルークス高等学院の全課程を修了した後も、ルークスコミュニティには所属し続けると考えるからです。それはルークス高等学院を巣立っていく教員も同様です。
そのため、「卒業式」ではなく、ルークス高等学院からOB/OG、教員や支援者を含めたルークスコミュニティへの橋渡し、すなわち通過儀礼として「高等学院修了」の式典を捉えています。
式典の名前は学生から募り、今回は「学んだバイクで走り出す会」となりました。
式典の準備委員会はオンラインで打ち合わせを重ね、企画・準備を進め、修了生3名と離任する2名の教員を送り出しました。

学長の伊勢谷友介から、祝辞が送られました。(以下、一部抜粋)

「今日の発表はあまりにも濃く、感動しました。今までの人生の中で1番おもしろいプレゼンでした。なぜおもしろいかというと、自分の内面から出したことをきちんと書いている。自分との対話が多かったですよね。自分との対話の中で見えない答えを探している時間を感じました。
それは苦しくもあったと思います。

皆さんがルークスに入学した時、ルークスにはルールがありませんでした。
皆さんが学校はどうあってほしいのか、そして社会はどうあってほしいのか、それを議論し決定しながら学生としての日々を過ごして来たと思います。
そして僕ら教員陣もまた、”学生が自由に、そして積極的な変化が作れるような状態をつくろう”と四苦八苦させてもらいました。

その結果なのか、皆さんが自ら考え、社会に変化を起こすひとつの原動力として行動できる人に成長してくれたことは、ルークスにとっては大きな一歩であり、僕にとっては大きな励みになりました。
これからの未来、皆さんの行動の先には、沢山の障壁が待ち受けているでしょう。
残念ながら、ほとんどの人の人生に挫折が訪れます。例えばLGBTのように、社会の多様性への不関与など、まだ人類が解決していない問題は沢山あります。
自分が良かれと思って社会にアプローチした時、社会は簡単に裏切ります。いつの時代も信用していたはずの大人の世界は、解決すべき課題を抱えているということです。それでも皆さんには諦めないでほしいと思っています。希望は常にあります。

最後に僕の座右の銘を餞の言葉として送らせていただきたいと思います。

皆さんは今日までの技術を様々な形で享受し、遊び、仕事に利用し、経験した挫折を乗り越えます。人間の一生はますます長くなり、皆さんの人生はおそらく100年をゆうに超えるでしょう。そんな長い人生の中、過去に縛られて未来を諦めながら生き続けるということはどんな精神状態になるのか、想像もつかないくらい怖いです。
だからこそ、どんな状態になっても自分の人生を諦めないでほしいです。挫折して悩む時間はなるべく短く、そして悩むのではなくて思考する。その思考を計画に移し、行動する。そしてその行動の結果が見えたらまた検討し、改善し、仲間や社会と共有して、また仲間を増やしながら、自分のためにも社会のためにも、新しい常識を作っていってほしいと思います。
僕からの言葉は、諦めないでほしいということで「挫折禁止」です。

何か困ったことがあれば、いつでも戻ってきてください。ルークスは教育の分野のなかで、世の中がよくなるように、自分たちで変えられるという世の中をつくりたいです。変えられる自由を持って、自由を実行した責任を負っていく。そしてまた自由を取りに行く、ということを皆さんの人生の中で体現してほしいと願っています。これからも、一緒に未来を創造するような話や事業ができれば良いと思っています。今後とも見守っていてください。卒業生の皆さん、本当にご卒業おめでとうございます。」

在校生からは1年を振り返るムービーと1年の若松妃奈乃から送辞が送られました。

卒業生からは、当日は残念ながら体調不良で欠席だった3年の及川万里奈から、感謝を伝えるサプライズムービーが送られました。あまりの出来栄えに、教員に「才能に嫉妬する」と言わしめた傑作でした。

手作り感たっぷりの、笑いの溢れる和やかな会となりました。
卒業生の皆さんの今後の活躍を心より応援しています。
そしていつでもルークスに帰って来てください。

初年度を終えて

ルークス高等学院は、学生が主体の学校です。1期生に聞いてみると、「自由」というキーワードに魅力を感じて入学した学生が多いようです。しかし、自由であるが故に、学生たちは自分の考え方、学び方、まわりの友達との付き合い方、様々なことに向き合い、葛藤しながら前に進む日々でもありました。常に決断するのは自分。自分はどうなりたいのか、何をしたいのか、そのためには何が必要なのか、考えることは時に辛くもあったことでしょう。

このような環境の中、多くの学生がもがきながら、時に休憩しながらも、あらゆる課題に挑戦し、特別講師の方々をはじめとする沢山の大人と出会う中で自分の意志を磨き、成長を遂げたことを誇りに思います。
コロナウイルスの影響を受け、最後の1ヶ月間はオンライン授業となりました。各学生が自宅でいかに集中し、新たな学習スタイルを作り上げるかが問われましたが、ここでも学生たちは自分で考えて行動することを実践してくれました。

「思考する創造者」を育む、という教育理念は間違いなく実を結んでいることを確信しました。ルークス高等学院の強みは、柔軟に進化できることです。来年度も学生と一緒に、更なる進化を遂げて参ります。

最後になりますが、私たちの最大の理解者であり、一緒に学校を創ってくださっているルークスサポーターズ(保護者会)の皆さま、今まで携わってくださった教員・特別講師の皆さまと応援してくださったすべての皆さまに厚く御礼申し上げます。