文部科学省の調査によると、令和2年度の高校中退者数は34,965人で、中退する主な理由は進路変更(43.1%)、学校生活・学業不適応(30.5%)となっています。また一方で、高校における不登校者数は4万人を超えており、実際に中退はしておらずとも、この中に中退を考えている人も多いかと思われます。

高校に入ってみたものの、学校の雰囲気に馴染めない、人間関係でゴタゴタがある、勉強についていけないなど、それぞれに事情があるでしょう。そして、高校を辞めたいけれどその後の進路が未定で、不安に思っているかもしれません。この記事では、高校を中退することのデメリット、ならびに高校中退後の進路としての通信制高校について解説していきます。

高校中退のデメリット

①進学や資格取得が難しい

大学や専門学校の入学条件は、基本的に「高校卒業もしくは同等以上」と定められています。高校中退後に、将来のことを考えて大学や専門学校に進学したいと思った場合、まずは高卒資格か高認資格を得る必要があります。

さらに、高校中退では大半の国家資格を取ることができません。

中卒でも専門学校を卒業すれば取得できる資格も中にはありますが、多くの国家資格は高校を卒業していることが受験資格の1つになっています。

②就職が難しく、収入が低くなる

高校を中退した場合、就職の際に履歴書に書かれる最終学歴は中卒ということになります。高校への進学率が98.9%(『学校基本調査』、2021年)となっている現代の日本においては、残念ながら仕事の応募条件に高卒であることが含まれていることも多く、働けないどころか応募すらできないことも多々あり、仕事の選択肢が減ってしまいます。

その結果、日雇い労働やアルバイトに従事する人も多くなり、収入が不安定になることもしばしばです。また統計的に見ても、年収は高卒、短大卒、大卒と学歴が上がるごとに高くなり、さらに年齢を重ねるにつれてその差が大きく開いていくことになります(『令和2年度 賃金構造基本統計調査』)。

③人間関係での困難が生まれやすい

高校を中退した場合、どうしても元の学校の同級生とは疎遠になりがちですし、また同世代と知り合ったり何かに一緒に取り組むような機会はほとんどなくなってしまいます。本音を打ち明けられるような同級生がいない環境は、もしかすると非常にストレスの多い状況になるかもしれません。さらには、高校中退に親御さんが納得していない場合は、家庭での親子関係にも影響があるかもしれません。

高校中退後の進路としての通信制高校

高校を中退した・中退したいけれど高校は卒業しておきたい、そんな方には通信制高校という進路がおすすめです。おすすめできる理由は大きく3つです。

①毎日登校する必要がないので自分のペースで通学できる

通信制高校が全日制高校や定時制高校と異なる最も大きな点は、毎日の通学を必要としていないという点です。学校によって、週◯日コースなど登校日数を定めていることもありますが、最も少ない場合は年に4日の通学も選べます。

通信制高校は、レポートの提出と試験、そして定められた日数の通学(スクーリング)で単位を取得することができます。学年制の全日制高校と違い通信制高校は単位制なので、転入・編入の場合、前籍校の単位を引き継げることも多いです。

たとえかつての学校で不登校だったとしても、自分のペースで勉強に取り組むことができるため、他の全日制高校に再び通い出すよりはハードルが低いと言えるでしょう。

通信制高校について詳しく知りたい方はこちら

②高認資格を取るよりも楽に高卒資格を得られる

高認資格は、国語・地歴公民・数学・理科・外国語の14科目の中から、8~10科目を受験し、全てに合格することで取得できます。問題そのものは基礎学力を判定するものなので難しくはありませんが、出題範囲が広いため、独学で勉強するのはなかなか難しいと言えるでしょう。

また、そもそも高認に合格するだけでは最終学歴は中卒のままです。高認はあくまで、大学や専門学校を受験するにあたって、高卒と同程度の学力があると認定されただけのものなので、大学に進学できなかったり、大学を中退したりした場合は、結局のところ中卒のままです。

それに対して通信制高校であれば、教員のサポートの下でのカリキュラムが組まれているので、自分ひとりの力だけで高認を目指すよりは、結果的には「コスパ良く」高卒資格を取りうると言えます。

③手厚いサポートや特色あるカリキュラムを受けられることも

通信制高校にもさまざまな種類があり、スクールカウンセラーを置き生徒の精神面でのサポートを充実させている学校や、プログラミングやメイクなど特色あるコースを有している学校もあります。自分の困りごとや将来の夢などを踏まえて学校選びをすれば、全日制高校に通うよりも自分にフィットした学校生活を送ることが可能になるでしょう。

また、サポート校と呼ばれる学校を持つ通信制高校もあります。サポート校は、通信制高校だけではカバーできない細かなサポートを行う学校であり、通信制高校の最大のメリットである自由さを生かしながら、さらに自分のニーズにあったサポートをカスタマイズできるような選択肢になります。

通信制高校とサポート校の違いについて詳しく知りたい方はこちら

高校を辞める前に通信制高校を検討して損はない

現在高校に在籍している状態で他の通信制高校へ転校(入学)することを「転入」と言い、すでに高校を中退した状態からの入学を「編入」と言います。

もしも中退を検討している方は、中退する前に通信制高校を検討することをおすすめします。と言うのも、転入試験と編入試験で実施時期が異なり、転入試験の方が入学しやすくなっている学校も中にはあるからです。また転編入後に、単位認定にあたって前籍校における成績表などの書類を準備する関係でも、在籍している状態の方が手続きの工数は減ると思われます。

ですので、どうしても今すぐ辞めたい!という場合でも、しばらく学校をお休みしながら、次の進路を探してみてもいいのではないでしょうか。

通信制高校探しには合同説明会やオープンキャンパスがおすすめ

通信制高校を探すにあたって、ホームページなどを検索するのがもちろんお手軽で手っ取り早いのですが、今まで全日制高校に通っていた方は特に、文字情報だけではなかなかイメージしづらい部分も大きいかと思われます。

通信制高校の合同説明会は定期的に実施されており、そこには多くの通信制高校がブース出展していて直接話を聞けるだけでなく、会場によっては生徒の特徴に合わせて合いそうな高校をいくつか提案してもらえるものもあります。特に首都圏にお住まいであれば機会は多くあります。「通信制高校 合同説明会」で日程等検索してみてください。

またお住まいが遠方の場合でも、オープンキャンパスを実施している学校であれば、実際の教室や授業、学生の様子を直に体験することができます。百聞は一見にしかず、ぜひ足を運べるタイミングで、自分に合いそうな学校かを吟味してみてください。

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Loohcs(ルークス)高等学院は、通信制高校である代々木高校のサポート校です。

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また、サポート校としてルークス高等学院の他にない独自性は、【総合選抜型入試(大学受験)に強い】という点です。総合型選抜入試対策塾として業界大手であるLoohcs志塾(旧AO義塾)と運営会社を共にするため、塾と連携しながら専門的な対策を行うことが可能になっています。早稲田大学や慶應大学など難関私立大学への合格実績もあり、大学進学を視野に入れている方は必見です。

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