本記事のテーマは、「高校を辞めること」です。読者は、高校生活に悩みを持つ方を想定しています。また高校を辞めることに興味を持つかたにも参考になる内容となっております。具体的には「中退したその後はどうなるのか」「大学はどうするのか」「就職は?」「したいけどどうしたらいいかわからない」そういった疑問を持つ方です。
さて、一般的に高校を中退することは「落ちこぼれ」の烙印を押されたも同然です。しかし本記事は、高校を一度ドロップアウトし、通信制高校へ転入することを進路の一つとして肯定しています。なぜでしょうか。それは高校を中退するという進路をとったのにもかかわらず輝いている人がたくさんいるからです。一般的な思い込みと現実の事実にはかなりの隔たりがあります。
高校を辞めるということ
学校を辞めることは、恋愛とは違います。周りから反対されると考え直すものです。
ーつまずいて、新しい環境でリスタートすることは若ければ若いほど良い
高校を辞める決断をすることは、実際とても勇気のいることです。高校生からしたら部活を辞めるときでさえ、いろいろ気を使います。それに比べて学校を辞めることは言い知れぬ恐怖を感じます。でも、例えばそこらへんにいる若いサラリーマンから見たら、実際大したことありません。「まだ、若いんだし、いくらでもやり直しは効くよ。わたしとは違って。」と言ってもらえるでしょう。その若いサラリーマンも、中年のサラリーマンからしたらたいてい同じことを言われます。これはどういうことでしょう。
あなたの周り人、例えば家族・友人・教師・地域の知り合いは、あなたが学校をやめない方向へ、あなたを説得します。しかし、もっと客観的な視点、つまり先ほどのそこいらにいるサラリーマンの視点からしたら「環境を変えて新しい環境でスタートすること」は、若いほどやりやすいということです。
なにかにつけて「それはおかしい」という周囲の意見は、自分の考えが「まとも」であるという前提のもと、それと異なる意見を排除しています。ひとつの切り口から見ただけの意見を振りかざすことは果たして「まとも」なのでしょうか。
なぜ高校を辞めたいと思うのか
まず大前提として、学校を辞めることの原因には、人それぞれ固有な事情があるでしょう。それらをふまえた上で一般論を交えて考えていきます。
高校を辞めたいというのは、少なくともその環境に合わないということです。またその環境に不満を持つ自分と同じような仲間がいないことも原因の一つとして考えられるでしょう。
ー中退理由で最も多いのは「進路変更」
「現在通っている高校を辞めたいと思ったことはあるか」という調査項目は、文部科学省の『令和2年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査』1にはないです。その代わり、高校を中退した理由と中退率については調査があります。調査結果によると、中退理由で、最も多いのは「進路変更」で、各都道府県4割前後、次が「学業不振」で三割前後となっています。
その他考えられる理由には次のようなものがあります。
- みんなに合わせなくてはいけないという同調圧力と集団生活でのストレス
- 朝から夕方まで席に座って先生の話を聞くことの退屈さ
- もともと高校生活に熱意がない
- 授業に興味がわかない
- 人間関係がうまく保てない
- 学校の雰囲気が合わない
ー通信制サポート校には、同じ理由で転入を決めた仲間がいる
学校を辞めたいあなたは、自分には仲間がいないと思うかもしれませんが、実際は違います。先程の調査からわかる通り、あなたと同じような思いを持ち学校を辞めている人は意外にいます。どこに行けばその人たちと会えるのでしょうか。
世の中には、そういう人たちの受け皿がちゃんと用意されています。わたしたちが運営するLoohcs(ルークス )高等学院はその一つです。そういう受け皿のことを通信制サポート校と言います。
通信制高校のメリット・デメリット
ーうしろ指さされたら
通信制高校にいくことは、まだまだ世間の風あたりは強いです。「通信制高校は、デメリットばかり。人生終わるよ。」という意見もあります。でもそれを言っている人たちは、実際に通信制高校に通ったことがないです。彼らは憶測でただ勝手に悲観している人たちといえるでしょう。
あなたの人生に意味を持たすのはあなた自身です。人生において通信制を通過するか、通過しないかは、よく言われる成功とはなんの関係もありません。その人が成功だと思った地点が成功です。勝手にレッテルを貼って悲観してくるお世話な人には、「余計なお世話だ」と言ってあげましょう。
そういう人たちには、その人用にそれなりな対応をしておいて、話を進めていきます。さて、人生の選択は、メリット・デメリットといった損得勘定を超えた選択ですが、そんなきれいごとばかり言ってられないという人もいると思います。通信制高校のメリット・デメリットは次の項目です。
ー通信制のメリット
- 成績4~5を獲るのが異常に簡単
通信制高校の最大のメリットはこれでしょう。好成績を獲るのがものすごく簡単です。「学業不信」で退学を決めた方には朗報といえます。
そして、例えば、大学へ出願する際に、成績表を提出する場合、これは強力な武器の一つになります。大学からすれば、通信制高校の評定4〜5と、進学校の評定4〜5に違いはありません。進学校では、良い成績を獲ることに命を削りますが、通信制では、しなやかにそれをやり過ごせるのです。
ここでも、「逃げるな」という声はしかとしましょう。彼らはうまくやり過ごす方法をまだ知らないです。良い評価を得る方法は知っているかもしれませんが。
ー通信制のデメリット
メリットもデメリットもコインの表と裏と同じで、ある人にはデメリットでも、またある人にはメリットという場合もあります。当然、逆もしかりです。人によってはここで挙げるデメリットが、「別にデメリットでもないな」と思う方もあるでしょう。
一般的にいわれている通信制高校のデメリット
- 友達がいなくなる、同世代の人間関係の希薄化
- 卒業後の進路が見えない
- 就職が困難になる
- 暇な時間が増える
- 引きこもりになる
- 無職になる
上記のものが挙げられれます。深刻なものが多い印象です。しかしそんな通信制のお悩みはLoohcs(ルークス)高等学院では不要です。普通の通信制だとデメリットも多少ありますが、loohcs高等学院ではそれらのデメリットはありません。ちなみに、無職になるかは通信制高校に通うこととなんの関係もありません。全日制の高校に通ってもニートになるひとはいます。
そんな通信でのお悩みはルークスでは不要!他にはないLoohcs(ルークス)の強みを紹介
Loohcs(ルークス)とは
- ルークス卒業とともに高卒資格を得られる(代々木高校と提携)
- 大学進学への対策も万全
- ルークスで自分のやりたいことを見つけて大学や専門学校にいった先輩多数
- 全日制の高校よりもたくさんの出会いがある(個性豊かな同級生、特別講師がいる)
- 多様性を受け入れる環境づくり
ーLoohcsには中高一貫校から転入していた生徒も多数在籍
代々木高校と提携しているため高校卒業資格をとることが可能
大学受験を見据えたカリキュラムで難関大学への対応も万全
教員・特別講師のご紹介
【具体的には?】Loohcs高等学院での学び方
ルークスではどのようなカリキュラムをとっているのか、実際に教員の谷口裕人氏2にインタビューしてみました。
インタビュアー:実際Loohcs高等学院ではどんな授業なんですか?
教員の谷口:Loohcsでは「学生それぞれが自分なりの視点を見つけていくこと」を目標に授業をしています。ただ単に知識を暗記するのではなく、考え方の枠組みを知ってほしいので、授業で扱うキーワードは3〜5個の範囲に収めています。例えば人間の心理と社会の関係に関する授業では、暗記してもらうキーワードはジェンダーとセックスとセクシャリティの三つにして、あとは考え方の枠組みを教えるという内容で授業をしています。
インタビュアー:なるほど、昨今では雑学王がもてはやされることもありますもんね。
教員の谷口:もちろん知識があることはとても大事です。知識がなければそれを組み合わせることはできませんからね。ただ知識を覚えればそれでいいということはLoohcsでは推奨していません。ただ暗記した知識はすぐに抜け落ちてしまうだけでもったいないですからね。やはり関連づけていればそういったことは起こりません。知識は抜けても、それを関連づけた思考の枠組みは覚えていることは十分ありえます。
インタビュアー:なるほど!知識と知識を関連付けることが思考の枠組みなんですね。最後に何か一言よろしくお願いします!
教員の谷口:私たち教育者側は、星(知識や考え方)を与えるだけです、学生の皆さんには自分だけの星座を作ってもらいたいですね。それが彼ら自身を助けることにも繋がると思っています。
インタビュアー:ありがとうございました。”自分だけの星座を作る”かっこいい言葉ですね。
loohcsでは勉強以外のカリキュラムも豊富
loohcsでは勉強以外のカリキュラムも豊富です。学生の興味関心に合わせて学べます。
学校を辞めることは逃げることではないーー山の登り方は人それぞれ
人の行く裏に道あり花の山
日本証券業協会:https://www.jsda.or.jp/jikan/proverb/contents/proverb03.html
これは株式投資の格言ではありますが、自分の行く末を考えるときにも有効な言葉です。一つの山道で押し合いへし合いするのを横目に、他の道を探してみる。そこには山桜が咲いているかもしれません。「学校を辞めて、別の学校に転入することはただの逃げだ」という考え方には、まだ再考の余地があるのでは。
偏差値という物差しで、測れない世界
ここまで偉そうに物事を語ってきましたが、百聞は一見にしかずです。loohcsの教員と一度お話ししてみることをオススメします。実際にみたらどうしようもなかったということは、学校に限らず多くあります。いわゆる広告詐欺です。それも一興と思えばそれまでですが、本記事は自分の目で確かめてみることを推奨します。オープンキャンパスもやってます!
お問合わせはこちら↓↓
まとめ
あなたの人生はあなたのもの
高校生活が人生の全てではないです。でも10代のおよそ三年間を耐えながら過ごすのであれば、思い切って環境を変えてみるのもありです。ルークスでは、そのような何か自分を変えたいという思う学生を受け入れる環境があります。
人生は学校の科目とは違います。人生は学校の科目と違って項目ごとに分かれてはいないということです。「勉強」「スポーツ」「恋愛」「友だち」という科目は人生にありません。仮にあったとして、各科目ごと満点目指すという考え方は、学校で各科目100点を目指す考え方と似ています。学校だったら、それぞれの科目の点数を合計したものがその人の評価です。しかし人生は違います。「勉強」「スポーツ」「恋愛」「友達」の各科目の点数を合計したもの=人生ではなく、その総和以上のものが人生なのです。その総和以上に当たる部分に「自分らしさ」という科目があったとしたら、あなたはどうしますか。自分らしさは、周回軌道の小さな世界にはありません。その外がわにあります。全科目満点主義じゃなく、「自分らしさ」一点豪華主義でいきましょう。
今を生きること
今を生きるというメッセージは、よくある言葉です。そういうメッセージ性のある音楽もたくさんあります。「今を生きる」という言葉はありふれてすぎていて、てあかのついた言葉です。でも、生きることを考える上ではとても重要な意味を持ちます。
ときには、今を生きるという言葉が、現状で耐え続けることの根拠として使われることがあります。現状を無理やり耐えていくことと、今を生きることは違います。そこにあるのは、現状の悩みを、乗り越えるものと捉えるか、耐え忍ぶものと捉えるか、という違いです。
今の高校生活はあなたにとってどちらでしょう。はっきりと分けることは不可能に近いですが、もしあなたが、今の環境に無理やり納得しているのなら、Loohcsを進路の一つに考えてみてはいかがでしょう。
誰もが、自分らしく生きたいと思います。しかし自分らしく生きたいと願うエネルギーも、その目的が明確にならないと長く持続しません。逆に言えば、目的が明確になるにつれ、生き方は不動のものとなるということです。高校を辞めるかどうかは別にして、ぜひそのエネルギーの持続を大切にしてください。
強制収容所における囚人の存在は「期限なき仮の状態」と定義される。現状は本来の自分の生活ではなく、仮の生活であり、本当の自分の生活とは別のものだ、と囚人たちは感じていたわけである。現在を仮の状態と考える中で、人間は目的に向かって生きることができない、普通の人間のように将来に向かって存在するということができない。
『夜と霧』原題:『強制収容所におけるある心理学者の体験』ヴィクトール・E・フランクル