通信制高校を検討している中高生にとって、どんな同級生がいるのか、学校生活がどんな風なのか、そこに自分は馴染めるのか、これってものすごく気になることですよね。

いきなりぶっちゃけますが、学校のホームページって往々にして「学校のカリキュラム!」みたいなものを推しがちですが、「毎日の授業が楽しくて学校に通ってます!」なんて中高生はそうそういないと思います。何が楽しくて学校に通うかって、やっぱり同級生との他愛ないおしゃべりとか、たまにある面白い行事とか、あとは彼氏/彼女ないし好きな人がいるとか、そういうところですよね。

今回の記事では、通信制高校に通う生徒は実際どんな人が多いのか、どのくらいの数いるのか、学校の雰囲気はどんな感じなのか、ぶっちゃけ恋愛とかできる?などなど、中高生が知りたい高校生活の様子について、「ぶっちゃけ」解説をしていきます。

通信制高校に通う生徒はどんな人たち?

元も子もないことを言ってしまうと、全日制高校と同じように、いろいろな生徒がいます。真面目な子も大人しい子もいれば、ヤンキーっぽい・ギャルっぽい子もいたり、勉強が得意な子・苦手な子、スポーツが得意な子・苦手な子……要は、「めちゃくちゃ変わった子ばっかり」なんてことはありません。

とはいえ、「いろいろです」だけではあまりにも漠然としていて何もわからないのと同じだと思うので、「全日制高校に比べるとこういうタイプの子が多い傾向がある」というものをいくつか挙げたいと思います。

かつて通っていた学校で不登校を経験した子

中学校で不登校だった、全日制高校で不登校になったので通信制高校に転入してきた、そういう生徒が多いのは事実です。全日制の学校の「何か」に馴染めなかった結果不登校になった、そんな子は少なくはありません。

ですが、馴染めなかった「何か」はかなり多種多様です。同級生が合わなかった、先生が合わなかった、受験勉強一色の学校の雰囲気が嫌だった、大量の宿題が嫌だった、授業が退屈だった、校則が許せなかった、教育体制に不満があった、などなど……。

わたしの受け持っている通信制高校生の言葉をそのまま借りると、「わたしは中学に『行けなかった』んじゃない、自分で決めて『行かなかった』だけ」、そんな子もいます。その生徒は「不登校」というレッテル貼りを嫌っていましたが、たしかにいろいろな事情や思いを抱えた生徒を「不登校」とひとまとめにしてしまうのは少々乱暴なようにも思います。生徒によってはそれは「脱登校」なのかもしれませんし、「非登校」なのかもしれません。わたしは「アクティブ不登校」と勝手に言っていますが、必ずしも不登校の理由はネガティブなものばかりではありません。

何はともあれ、いろいろな事情や思いを抱えて、学校に通わなかった経験を持つ生徒は多いと言えます。

「普通の学校」のスタイルを疑問に感じた子

「アクティブ不登校」もこの枠に入る子は多いですが、不登校を経験していなくても、既存の学校体制に疑問を持ったという子もたくさんいます。なぜ一斉授業で、じっとして授業を聞かなければならないのか?なぜまったく興味もない科目をこれだけの時間を使ってやらなければならないのか?なぜこんな(意味のわからない)大量の宿題があるのか?なぜ髪を染めてはいけないのか?、などなど……。

「なぜこんなことをしなければならないの?と違和感はあるけれど、これが『普通』なんだから仕方ないよね」と半ば諦めていたような子たちが、通信制高校という自由な学校生活を送れる新しい選択肢を知り、オープンキャンパスなどに参加して「これだ!」と確信する、そういうようなことも多いようです。

好きなこと・得意なことに早いうちから取り組みたい子

先にも軽く触れたように、通信制高校のメリットは自由な時間を取りやすいことです。それゆえに、その自由な時間を使って自分の好きなことや得意なことに取り組みたい、夢を追いかけたいという子もいます。

通信制高校によっては、プログラミングや美容など専門的なコースを有している学校もあるので、高校の中で自分の好きな活動に取り組むことも可能です。また、自分の夢の実現のために、アルバイトに専念してお金を貯めるようなこともできます。

あるいは、「好き・得意」や「夢」がはっきりとあるわけではないけれど、「自分が嫌だ・やりたくないと思うことに時間をかけたくない」と強く思っているような子も中にはいます。

発達障害のグレーゾーンらしき子

そもそも発達障害のきらいがある子どもというもの自体が増加傾向にあるので、もしかするとそもそも全日制高校にも多いのかもしれませんが、発達に凹凸のあるような子もそれなりに多いように思います。

具体的には、ADHD(注意欠如・多動症)らしき症状を持った生徒が多い印象を受けます。ADHDの子どもにとって、授業中にじっとしているという全日制高校では当たり前のことが、非常に苦痛に感じられます。

通信制高校は、登校日数が少ないことが多いので、そういう意味で日々のストレスからは解放されると言えるでしょう。

以上のように、現状はまだまだネガティブな理由から通信制高校を選択する生徒も少なくはないですが、だからと言って普段の学校生活において鬱々としているというわけでもなく、むしろこれまで自分の悩みの種であったことから解放され、いきいきと過ごしている子が多いとさえ言えます。

また、通信制高校の数は年々増えており、これからはポジティブな選択肢のひとつとして通信制高校を選ぶ生徒も増えていくことでしょう。

通信制高校に通う生徒はどのくらいの数いる?

先にも触れましたが、全国的に見ると通信制高校に通う生徒の数は年々増加しています。

文部科学省(2021)『高等学校通信教育の現状について』をもとに作成

文部科学省の『学校基本調査』によると、2020年度には通信制高校生は全国で20万人を超え、全日制高校や定時制高校に通う高校生についても合わせて考えると、全高校生のうち16人に1人は通信制高校に通っているという計算になります。

同じ学校に通う同級生の数という点では、なかなか一概には言い切れません。というのも、広域性で全国から生徒を募集している大規模な高校もあれば、公立で特定の地域からのみ生徒を募集している規模の小さな高校もあるからです。

大規模な通信制高校で言うと、生徒数が最大の高校は「N高等学院」(通称N高)です。在籍生徒数は約15,000人と言われています。次いでクラーク記念国際高等学校が約11,000人、学校法人KTC学園 屋久島おおぞら高等学校が約7,600人となっています。

(参考:みんなの通信制高校ナビ https://www.nasumachikyoui.jp/about/number-of-students.html

在籍生徒数が10,000人前後いるというのは、全日制高校ではなかなか考えられない数字でしょう(単純計算で、1学年40人クラスが83クラスほどあるということになるので……)。

このような莫大な数の生徒数を抱えられるのは、当たり前ですが「通信制」高校だからです。通信制高校は通信による教育を基本としているため、常時その数の生徒が通えるだけの教室を持つ必要がありません。

高校によって、完全オンラインのコースから週5日登校する高校まであり、日常的に会う「同級生」の数にはあまりにもばらつきがあるため、さすがに同級生の数を一概に語ることはできません。オンラインのコースであればそもそも「同級生」の感覚はあまり持てないかもしれません。通学のスタイルでも、学校によって本当にばらつきがあるので、こればかりは学校に直接問い合わせた方がいいでしょう。

学校生活の雰囲気は?

先にも触れた通り、オンラインコースか通学コースかによって「学校生活らしい」時間がどれほどあるかは大きく差がありますが、ここでは一般的に通信制高校に共通している学校生活に関わる事柄について説明します。

通信制高校のスケジュール

通信制高校での学習は、レポートの提出が中心になります。通信制高校は、単位取得のためにレポートの提出、スクーリング(対面授業)、テストを1年ごとに課せられますが、登校日は全日制の高校に比べて圧倒的に少なく、そのため日々取り組むべきものはレポートとなっています。

レポートは学校や科目によって形式が少し異なりますが、基本的には問題集のような形で穴埋め式のものや、オンライン授業での内容や感想について記述式でまとめるものなどがあります。提出期限も学校ごとで異なりますが、平均すると月に5〜8通程度と多くはありません。集中的に取り組めば、半年分の提出量を1週間で済ませてしまうことも可能です。

お分かりの通り、通信制高校は自分の好きなタイミングで好きな量のレポートに取り組むことができ、普段のスケジュールは非常に自由に調整することができると言えます。

スクーリングやテストの内容

いわゆる「登校」の機会となるスクーリングは、最も少ない学校で年に4〜5日程度となっています。また、学校によってはスクーリングの頻度を選択できる高校もあります。

スクーリングの内容としては、まず教室で行われる「一斉授業」があります。中学までの、先生1人に対し学生が多数いる教室をイメージです。他にも、教師1人に対し学生1人の「個別授業」を行なっている学校もあります。また、体育などでは実技を課せられます。

授業やテストでは、高校内容の中でも基礎的なものを扱うため、取り立てて難しいといったことはありません。レポートにしっかり取り組めている学生であれば、問題はないでしょう。

昨今はコロナ禍の影響もあり、オンラインでの授業を行なっている学校も増えていますが、基本的には国に義務付けられた日数は最低限対面授業を受けることになります。

通信制高校の校則

通信制高校も高校である以上、基本的な校則は存在しています。しかしほとんどの学校において、全日制の高校ほど細かく規則の設定された、厳しい校則にはなっていません。自由な校風であることが多いと言って差し支えないでしょう。

制服は設定している学校もありますが、基本的には任意購入です。染髪やピアスにおいても自由な学校が多く、アルバイトについても自由な学校がほとんどです(中には禁じている学校もあるので要確認)。

まとめると、校則も厳しいわけではなく、毎日宿題や予習を求められる厳しい授業があるわけでもなく、また特色あるカリキュラムを組んでいる学校も多いので、総じて通信制高校の学校生活は「自由」な雰囲気であると言えるでしょう。

ぶっちゃけ、通信制高校で「青春」ってできる?

非常に俗っぽい話にはなりますが、多くの中高生の多かれ少なかれ気になるトピックなのではないでしょうか(特に気にならないという方は読み飛ばしてもらって大丈夫です)。

青春。友達と放課後に買い食いしたり、部活で汗を流したり、甘酸っぱい恋愛があったり……。登校機会が少ないと、その分「青春」できないのではないか。

正直に申し上げますと、たしかに一部については難しいです。特に部活。「普通の高校」のように部活を活発に行なっている高校はかなり少ないです。通信過程が基本である以上、体育館や校庭を有していない高校も多く、特に「普通の」運動部を期待しているのであればかなり難しいでしょう。

ただ、「恋愛」に関しては、まぁできるでしょうとは思います。たとえ少人数制で同級生の少ないような学校でも、年頃の男女が集まれば何かしらは発生します。登校頻度の高い学校ならなおさらです。わたしの所属するサポート校では全校生徒が30人程度と規模は小さいですが、いろいろな浮いた話があったりなかったり……これ以上言うと学生たちに怒られそうなのでやめておきます。

自分に合った学校生活のスタイルを選びましょう

通信制高校のよい点として、登校頻度やカリキュラム(コース)の選択などによって、自分に合った学校生活のスタイルを選びやすいと言う点があります。全日制高校のように週5日学校に通い「学校らしさ」を味わいたい人、週3日程度のコースで自分なりのペースを整えていきたい人、登校は最低限にして自分の時間を多く持ちたい人、自分の理想の高校生活を思い描いた上で、それを実現できそうな高校を探してみてください。

最終的なおすすめは、オープンキャンパスに行くことです。日常的な登校を考えている人は、特にオフラインで実施されるものに行くとよいでしょう。実際の教室や、先輩たちと直に触れ合える機会があると、自分がその学校に馴染めそうかどうか、具体的にイメージが湧くはずです。

少人数制だからこそ雰囲気を作っていける「Loohcs高等学院」

ルークス高等学院は、通信制高校である代々木高校のサポート校です。

ルークスでは、学生たちが楽しく自由に学んでいける、少人数制だからこそのアットホームな雰囲気があります。

  • 学年を交えた授業が多くあるため、「先輩/後輩」という分け隔てなく、学年問わず仲が良い◎
  • 教員と学生の距離も近く、何か少しでも困ったことがあったとき、すぐに教員に相談できる◎
  • 「学生主体の学校」だから、校則や部活、学校のイベントなどは自由に作れる◎
  • 週5日開校なので「学校らしさ」も味わいやすい一方で、心身の調子を優先しているので調子の悪い日は休んでもOK。カリキュラムの特性上、「休んだので授業についていけなくなる」ことはありません!

ルークスについて詳しく知りたい方は、お気軽にオープンキャンパスや学校説明会にお越しください。

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